女性の社会進出が目覚ましいものになるにつれて、仕事を人生の一部として考える女性は増えてきているのではないでしょうか。しかし、女性のターニングポイントとして挙げられる結婚と妊娠については、昔から女性が中心です。日本は男女差別がなく、国民みんなが平等であると言いつつも、やはり女性は結婚や妊娠をしたら退職をし、そのまま子育てに入るという考えが根強く残っています。女性イコール家庭に入るという考えは、そう簡単には拭えていないのが現状なのではないでしょうか。
しかし、たとえばフランスやノルウェーでは、女性が子育てをしながらも働いているケースが多く見られます。それはなぜでしょうか?どこの国も子育てに対する忙しさは同じはずですが、海外との大きな違いは男性の助けがあるかないかです。海外の男性の多くは、育児は夫婦間で行うものだと認識し、「朝食を作る」「洗濯物をたたむ」「休みの日に掃除をする」といった家事のサポートを積極的に行っています。
男性は働くことで精いっぱいと思われがちですが、女性もまた、睡眠時間を削って子育てに追われます。妻を尊敬している夫の多い国は、その点をよく理解しているため、家事の手伝いをし、女性の社会復帰に対してもバックアップをしてくれるのです。男性の場合は、育児休暇の取得は難しいかもしれませんが、ノルウェーなどでは、勤務時間を短くし、その分を家事や育児に使うようなケースも少なくないそうです。
海外のように夫婦相互が尊敬し合う関係と助け合いは、とても素敵なことです。日本でも、このような考えが浸透すれば、女性はもっと社会で活躍できるのではないでしょうか。